渡辺庄三郎絵を描かない人が、ひとつの様式を作った例です。17歳で浮世絵商の輸出向けの店に勤め、そこでバレンで摺った木版のうつくしさに惚れ込みました。1909年、東京・京橋に自分の版画店を開きます。この人がやったのは、江戸の分業——絵師・彫師・摺師が分かれて一枚を作る仕組み——を、